Short Story ・不思議のK地区のアリス
ある日、アリスは公園で昼寝していました。
「うーん、T京にきて早3ヶ月、こっちの人間は冷たい奴ばっかりやー、むにゃむにゃ。」
そこにスーツを着て時計をしたうさぎが一匹あらわれました。
「いそがなきゃ、いそがなきゃ、1時40分発のの〇みに乗り遅れる」
スタスタ、むぎゅっ、すたすた
「ちょっと待ち」
「何です?今ちょっといそいでるんですが。」
「自分、人の顔おもくそ踏んどいて『何です?』はないやろ。」
うさぎはびっくりした顔をしてこういいました。
「おやおやこれは大変失礼しました。おわびといってはなんですが不思議の国に
ご案内しましょう。」
「なんかうさんくさいけど、とりあえずついってったるわ。」
こうしてアリスはうさぎの後をついてくことにしました。
ゴー(移動中)
「つきました。」
「へーここが不思議の国って、O阪やないかいっ!」スパーン
「イタタタ、まあそう怒らずに、このごてごてした雰囲気、なんか不思議な気持ちになるでしょう?」
(一切ならへんわ…)
「ぜひ見せたいものがあるんです、ついてきてください。」
ぴょんぴょんさきへ行くうさぎにアリスはしかたなくついていきました。
「見てください、あれが魔法の城です。」
「魔法の城?通天閣やろ?」
「おや、よくごぞんじで。」
「地元の人間や!」
「そうですか、どうりでガラ悪いと思った。」
「・・・」
(いっぺん、仲間呼んでしばきまわしたろかい)
黒い思惑を抱くアリスでした。
おしまい
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オゼの魔法使い
なんやかんやで自宅に帰れなくなったドロシーは、エメラルド王のうわさを聞き、
エメラルド王に会いに行くことにしました。すると、
「おねーちゃん、ぼくもつれてって」
「いきなり出てきて何やねん?」
「ぼくね、お母さんに『おまえの頭にはおがくずが詰まってるんだ』って家から放り出されて・・・」
「なんかリアルな話やなー。よし、お姉ちゃんについてき、エメラルドのおっちゃんに何とかしてもらおう」
こうして、かかしが仲間にくわわりました。
しばらく歩いていると、
「怖いよー、怖いよー」
「どないしたん?」
「トイレにはおばけが出るんだ、怖くていけないよー」
「なんにもでてこんから、さっと行ってきたらいいやん」
「そうやって安心させられてみんなやられてしまったんだ」
「みんなって誰やねん、・・・自分もお姉ちゃんと一緒に来る?」
「うん、行く」
こうしてライオンが加わりました。
また歩いていくと、
「人生なんて結局は死なんだ」
「えらい悲観的やなぁ、楽しいこととかいろいろあるやろ」
「くだらないことに浮かれている馬鹿にはなりたくない」
「自分もあれやな、一緒に来てなんとかしてもらったほうがええで」
こうして、ブリキが加わりました。
(中略)
ドロシーの一行は、何事もなくエメラルド城につきました。
(屋根は一応緑だけど、完全ふつーの家や)
中からでてきたエメラルド王はニコニコして言いました。
「君たちはどんな願い事をかなえてほしいんだい?」
「あの、あほな子とビビリな子とさめた子がいるんですけどなんとかしたってください」
「じゃあ、あほな子には頭脳パンをあげよう」
「わーい」 「パン食っても、勉強せんと一緒やで」
「ビビリな子には特命リサーチの録画ビデオをあげよう」
「やったー」 「科学的に説明されれば一応納得するやろ」
「さめた子には島本和彦先生の逆境ナイン全6巻をあげよう」
「・・・・・・・」 「マニアックな本やけど、けっこうおもろいで」
「で、君はどうゆう願い事かね?」
「とりあえず自宅に帰りたいんですけど」
「では、君には魔法のチケットをあげよう」
魔法のチケットを見てドロシーは思いました
(おもいっきりJALのエコノミーやな。ま、文句は言わんとこ)
ごぉぉぉぉぉん
エアポケットも無く、無事に家に着いたドロシーでした
おしまい
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